2015.11.16
20代のお客様からこんな質問がありました。
「組子ってなんですか?」
なんか形が可愛いけど、組子ってなんだろう・・・
何に使うものなんだろう・・・
そう思われた方、実はたくさんいらっしゃいます!!
本日は組子の歴史などを踏まえてさらっとご紹介したいと思います。
組子とは、釘を一切使わず手作業で木を組み合わせ、様々な美しい模様を作り出す日本の伝統的な技術製品です。
細かい木のパーツを組み合わせて様々な模様を作り出す伝統工芸なのです。
ワークショップ開催中、
「ボンドでくっつけるのかと思ってました」
と多くの参加者が仰っていましたが、実は違ったんです。
まさにパズルのようなもの。職人の長年の技の積み重ねで、このような綿密な組子製品が出来上がっていくのです。
組子の種類は200通り以上。まだまだ新しいデザインが出来上がる可能性を秘めた木のアートです。
この組子細工の技は、従来、欄間や書院障子などの日本家屋に多く用いられてきたものです 。
室町時代に書院造りが生まれると、欄間や書院障子などの建具は進化を遂げ、その中で組子は日本建築独特の装飾の技法となっていきます。
しかし、和風家屋の減少傾向に伴い近年急速に減少し始め、今は目にする機会も少なくなってしまいました。
組子制作のワークショップ中よく耳にしたのがこんな会話。
「これ、1ミリでもずれると出来ないですね!!」
その通りです。組子は職人の匠の技。ロボットを超えた精巧な技術なのです。
皆様に制作していただいたのは直径15cmほどですが、これが作品によっては何メートルにも及ぶものになるのです。複雑で細かい模様になるほど、少しのズレでゆがみが全体に出てしまう、とても繊細なものなのです。
「なんだか温かみのあって美しい」
まさに日本の美学、それが組子です。
今回ワークショップで使用したものは木曽檜です。
アオイでは主に木曽ひのきを使用します。細工がしやすく、作品が上品で美しく仕上がるためです。
「木曽ひのきで香りもいいね」
そんなお言葉をいただきます。
組子を知らない世代の方にも是非一度体験していただきたい、組子制作。
ご興味があれば気軽にお問い合わせください!