2016.4.18
建具の役割とはなんでしょうか。
戸、障子、襖、窓・・・
家の空間を仕切るパーツ。出入口として適度な遮断と連続性をもたらし、また、風や光を適度に通し、適度に遮る。
建具は古くから生活や用途にフレキシブルに対応できる構造であり、日本人の美意識を損なわない統一された空間を創りだしてきました。
長い年月を経て培われた優れた機能性と装飾技術は、やがてインテリアとしての役割も現代の住空間に求められるようになりました。
玄関からダイニングにつながる廊下に配置されたこちらの建具は、プライベートな住空間を守りながら玄関側から差し込む光を取り入れた圧迫感なく機能的な建具となります。
パーテーションの役割を担い、また心地よい住空間を創りだしているのです。
組子技法を生かした空間創り
昨今人気の和モダンなデザインは外資系ホテルやカフェなどで見受けられます。
組子が織りなす幾何学模様は柔らかな日の光を取り入れながら、繊細な美しさを持ち合わせた空間を演出します。
機能性と共に心休まる空間を演出する。
建具に求められるその役割は多種多様。
その根本にあるものは、癒しとおもてなしの和の心にあるのかもしれません。